出典:https://www.instagram.com/grimes/
2023.04.25 17:00
オアシスの復活を望んだファンがAI技術を使用しリアム・ギャラガーの声を生成したり、AIが歌ったドレイクとザ・ウィークエンドの偽曲がSpotifyで配信され〈ユニバーサル・ミュージック〉が楽曲を取り下げたり、毎日のように話題に挙がるAI技術。多くのアーティストや音楽業界人が議論をするなか、カナダ出身のアーティスト、グライムスがAI技術についてコメントをした。
以前、脳をコンピューターに接続するブレイン・インターフェイスを入手したことが話題になっていたグライムスだが、先日TwitterでAI技術について以下のように述べた。
「私の声を使用してAIが生成した曲が成功したら、ロイヤリティの50%を分ける。私がコラボをするアーティストと同じ契約。罰則なく自由に私の声を使って。私にはレーベルもないし、法的な縛りもないから。
機械と融合するのはクールだと思うし、全てのアートをオープンソース化して、著作権というものを殺すというアイディアを気に入った。私の声をシミュレーションできるプログラムを作っているけど、みんながAIに学習させるためのステム音源とサンプルをアップロードすることも考えている」
機械と融合することが「クール」だと語ったグライムス。彼女はその後のツイートで、「グライムスはミュージシャンではなく、アートプロジェクトであり、良い曲を作るのではなく、境界線を広げることが目的だ」ともコメントしている。
彼女は35歳の誕生日に元交際相手イーロン・マスクの競合企業でもある「Neurosity」からブレイン・インターフェイスをプレゼントされていた。グライムスは、こちらのプレゼントについて「マウスでコンピューターとかを操作できる。脳手術をせずに使えるのはいい感じだし、超SFみたい!」とコメントしている。