『まともじゃないのは君も一緒』監督と脚本家が再タッグ
倉悠貴&芋生悠が世の中に馴染めない変わり者に、映画『こいびとのみつけかた』10月公開
2023.04.17 15:00
©JOKER FILMS INC.
2023.04.17 15:00
前田弘二監督最新作『こいびとのみつけかた』が10月27日(金)より全国公開されることが決定し、特報とポスタービジュアルが公開された。
本作は『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前田弘二と脚本・高田亮が贈る〈おかしな二人の物語〉第二弾。植木屋で働き、いつも雑誌の切り抜きをポケットに詰め込んで、一人で妄想している変わり者のトワ。彼はコンビニで働く園子に恋をする。なんとか彼女と話したいと思ったトワは、コンビニの前から木の葉を並べて彼女をおびき寄せようとする。周りはそんな幼稚な方法で来るわけがないとからかうが、彼女はその木の葉の道を辿ってトワの元へやってくる。「あの……そちらお名前は?」 園子もまた、廃工場で暮らして奇妙な生き物の彫刻をたくさん作っている風変わりな女だった。周りに溶け込めない二人は仲を深め、二人だけの世界を作っていく。しかし、園子にはある秘密があった……。
主演に『夏、至るころ』(2020年)、『衝動』(2021年)と主演作が続く倉悠貴、ヒロインに『ソワレ』(2020年)、『ひらいて』(2021年)の芋生悠を迎え、成田凌、宇野祥平、川瀬陽太、奥野瑛太、高田里穂、松井愛莉らが出演する。
また、本作の作品応援クラウドファンディングも開始した。
倉悠貴 コメント(大島杜和役)
やっとこの映画を届けられるという気持ちです。初めて脚本を読んだ時、この作品に参加できるのかと待ち遠しくて仕方なかったです。気づいたら、ほとんど台詞が入ってるぐらい読んでいました。素直で柔らかいトワとして生きられた時間は、間違いなく幸せでした。トワと園子の物語を暖かく見守っていただけたら幸いです。ただひたすらに優しくて愛おしいこの映画を、是非楽しみにしていてください。
芋生悠 コメント(上尾園子役)
脚本を拝読した時ふたりの世界に魅了されました。幸せな逃避行のようでした。もっと私が歳を重ねて改めてこの映画を見たときに泣いてしまうかもしれないと思いました。壊しても壊してもなおしてくれる、何度壊れてもきっと大丈夫だとそう教えてくれた作品です。皆様にお届けできる日を楽しみにしています。
前田弘二 コメント(監督)
『まともじゃないのは君も一緒』の完成後、「次はメロドラマに挑戦したい」と脚本の高田亮さんと話したことが、この映画の始まりです。世の中に馴染めない、変わり者二人のメロドラマ。半年後、高田さんから送られてきた脚本を読んで震えました。メロドラマではあるのですが、ジャンルをカテゴライズ出来ない、これまでのどの映画からも味わったことがない、全シーンが驚きに満ちた脚本でした。何より、主人公のトワと園子、二人の存在が愛しくて堪らなくなりました。二人のやりとりは可笑しさ満載ながら、色んなメッセージが愉快に届いてきて、ラストは涙しました。これは絶対に残さないといけない映画だと感じ、この映画に全てを賭けたいと思いました。脚本を読んでそんな使命感にかられた体験は初めてです。そして、倉悠貴さんと芋生悠さんこそが、観たかったトワと園子です。お二人の真摯に役に向き合う姿がとても素敵でした。どのシーンも僕が想定していた以上の答えを見せてくれて、さらに魅力的なトワと園子が誕生しました。倉悠貴さん、芋生悠さん、お二人で本当によかった。最高のキャストとスタッフにも恵まれ、毎日が宝物を掘り当てるような日々でした。おかしなことばかり起きている今の世の中に、この映画を届けたいです。
高田亮 コメント(脚本)
今、見たいのは、自由な人間。人目を気にせずに自分の考えで行動し、バカバカしいぐらい幼稚で、バカにされて怒ることはあっても、自分を変えられない人間。逃げたって追いかけたっていい。叶わない夢を見て、できるわけがないと言われても気にしない。人間はもっと面白くなれるはず。世の中はもっと楽しい場所のはず。そんなことを考えながら、この脚本を書きました。こんな脚本は二度と書けないと思います。大人たちが、幼稚な子供のように、後先考えずに夢中になって作った映画です。まずはこんな愛おしい映画ができたことを知ってもらいたい。世の中はうまくいかないことばかり。そんな辛い現実に、ささやかな抵抗をしてみませんか?
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