2023.04.13 06:00
©「渇水」製作委員会
2023.04.13 06:00
6月2日(金)より全国公開される生田斗真主演映画『渇水』から、場面写真が公開された。
1990年に第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた河林満による同名小説を原作としている本作。生の哀しみを鮮烈に描いた名篇が、『孤狼の血』シリーズ(2018年、2021年)などで知られる白石和彌監督初のプロデュースにより刊行から30年の時を経て映画化された。
本作で監督を務めるのは、相米慎二、市川準、阪本順治、森田芳光、宮藤官九郎ら錚々たる監督作品で助監督としてキャリアを重ねた髙橋正弥。主人公の水道局員・岩切俊作を『湯道』(2023年)や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)など多彩な役を変幻自在に演じ分ける生田斗真が演じ、門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子ら実力派俳優が脇を固める。
今回公開された場⾯写真では、岩切と岩切を取り巻く登場⼈物たちが苦悩や葛藤を抱えながらも懸命に⽣きる様⼦が切り取られている。給⽔制限により休業となった空の市⺠プールを⾒つめる幼い姉妹(⼭﨑七海、柚穂)やドレスアップをして“仕事”へと出かける前に、川沿いで遊ぶ⼦供たちに声をかける姉妹の⺟親・有希(⾨脇⻨)。有希と岩切が対峙し「あんたの家族は幸せなの?」と厳しく問い詰める姿。岩切の妻で、実家に帰ったきり戻ってこない和美(尾野真千⼦)が息⼦とどこか険しい表情で誰かを⾒つめる様⼦などが写されている。
また、岩切と⽊⽥が姉妹とともに軒先に並びアイスを⾷べている一枚からは、厳しい現実を⽣きる登場⼈物たちに訪れた束の間の穏やかな時の流れが感じられる。