チューニングがずれたギターでレコーディングしたことが発覚
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテが「Scar Tissue」の“正しい弾き方”を明かす
2023.03.14 17:00
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 2023年2月19日東京ドーム公演より/Photo by TEPPEI KISHIDA
2023.03.14 17:00
先月の19日に16年ぶりの単独来日公演を東京ドームで果たしたレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。昨年には最新作『Unlimited Love』をリリースしたベテランバンドだが、ギタリストのジョン・フルシアンテが明かした人気曲「Scar Tissue」の正しい弾き方が話題になっている。
きっかけはYouTuberのPaul Davidのとある説から始まった。彼はジョン・フルシアンテによる「Scar Tissue」のイントロを何度弾いてもしっくりこなかったようで、何度も試すうちにギターの2弦を13〜14セントほど低くチューニングすることによって違和感がなくなったと明かしている。半音は100セントのため、微量であるが認識できるほどの変化である。彼は「予想していなかったけど、チューニングが“狂っている”状態なのに良く聞こえる」とコメントした。
ジョン・フルシアンテは、リック・ルービンのレッド・ホット・チリ・ペッパーズ特集ポッドキャストの最新回に出演した際に、この説を肯定している。彼は「意図的にやったわけではなく、単にチューニングがズレていた。私のギターテックがそのことについて教えてくれたんだ。少しチューニングがズレていたけど、とても良いサウンドに聞こえる。もし良くなかったらみんな気がつくだろう」とコメントした。
また、ジョン・フルシアンテは昔のブルースの楽曲を弾いているときにも同様のことに気がついたようで、正しいチューニングとされている音の“間”を使うことにより表現できるサウンドもあると語った。
「普通にみんなが使う12音の間に、セントで区切られた音がある。その音の間にあるものを使うことによって、良い表現が生まれたりする。そういう意味で、“Scar Tissue”はたまたまそれが上手くいったんだと思う。聴いた感じチューニングが狂ってるようには聞こえないからね!」