Steve Vai
2023.03.09 18:30
グラミー賞を3度受賞し、30年以上にわたり最高峰のギタリストとして活動しているSteve Vai(スティーヴ・ヴァイ)。そのテクニックやスタイルでトップギタリストとして君臨し続けている彼であるが、とあるバンドとコラボをしたときにレーベルに憤怒した瞬間について明かしている。
Music Radarのインタビューに先日登場したスティーヴ・ヴァイは、コラボ相手のレーベルに自身のスタイルの一つとも言える「ピッキング・ハーモニクス」を貶されたときのことを以下のように語っている。
「当時、とある超有名バンドのレコーディングに参加しているとき、そのバンドのレーベルA&Rの人がスタジオにやってきたんだ。そこで私はピッキング・ハーモニクスを演奏していた。ピッキング・ハーモニクスってなんだか知ってる?ピッチが高い金切り声のような音で、私のスタイルの一部だし、多くのギタリストが使用している。でもそのA&Rが、“この音なに?”って訊いてきたから、私は“これはハーモニクスだ。弾く瞬間に指でピンチするんだ”って伝えようと思った。
でもその人は、私の説明が終わる前に“それを入れるのを止めろ。死にかけクジラみたいだ”と言ってきた。私が、“いや、これはピッキング・ハーモニクスだ! ”と言っても、彼は“そうか。レコーディングしたトラックからそれを全て取り除け”と、言うことを聞かなかった。要約すると、私は彼に“クソ喰らえ! ”って伝えたよ。もっとたくさんの言葉を使ってね(笑)」
ピックで弦を弾く瞬間に親指を少しだけ弦に当てることにより、ピッチの高い音が出る奏法「ピッキング・ハーモニクス」を多用することでも知られているスティーヴ・ヴァイ。自身のスタイルである奏法を「死にかけのクジラ」と言われた彼はさすがにお怒りだったようだ。