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共演に門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子ら決定

生田斗真が心の乾いた孤独な水道局員を演じる 映画『渇水』特報&ティザービジュアル公開

2023.02.27 07:00

©「渇水」製作委員会

2023.02.27 07:00

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映画『渇水』が6月2日(金)より全国公開されることが決定し、特報映像とティザービジュアルが公開された。

原作は1990年に第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた河林満による同名小説。人と人の関係が希薄になってしまった現代社会に真の絆とは何かを問いかけ生の哀しみを鮮烈に描いた名篇が、『凶悪』(2013年)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年)、『孤狼の血』シリーズ(2018年、2021年)、『死刑にいたる病』(2022年)など多くの重厚な作品を世に贈り出し続ける映画監督・白石和彌の初プロデュースにより刊行から30年の時を経て映画化された。監督は、相米慎二、市川準、阪本順治、森田芳光、宮藤官九郎ら錚々たる監督作品で助監督としてキャリアを重ねた髙橋正弥が務める。

⽇照り続きの夏、市の⽔道局に勤める岩切俊作は来る⽇も来る⽇も⽔道料⾦が滞納する家庭を訪ね⽔道を停めて回っていた。県内全域で給⽔制限が発令される中、岩切は⼆⼈きりで家に取り残された幼い姉妹と出会う。蒸発した⽗、帰らなくなった⺟親。困窮家庭にとって最後のライフラインである“⽔”を停めるのか否か。葛藤を抱えながらも岩切は規則に従い停⽔を執り⾏うが──。

主演は『土竜の唄 シリーズ』(2014年、2016年、2021年)、『彼らが本気で編むときは、』(2017年)、『湯道』(2023年)や、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)など多彩な役どころを変幻自在に演じ分ける実力を併せ持つ生田斗真。水道局員の岩切俊作が、心の渇きにもがきながらも“生の希望”を取り戻していくという難しい役どころを体現している。

そして新たに7名のキャスト情報が公開された。姉妹の母親・小出有希を演じるのは門脇麦。岩切の同僚で一緒に停水に回る木田拓次役に磯村勇斗。岩切の妻で、息子を連れ実家に帰ったきり戻ってこない岩切和美を尾野真千子が演じる。しっかり者の姉・小出恵子と天真爛漫な妹・小出久美子を演じる山﨑七海と柚穂はオーディションで選ばれ、たった二人で懸命に生きる姉妹を演じきっている。その他、水道料金滞納者の一人・伏見役に宮藤官九郎、水道局料金課の佐々木課長役を池田成志が演じる。また、劇中の音楽をNUMBER GIRLやZAZEN BOYSなどでカリスマ的人気を誇る向井秀徳が手掛ける。

今回公開された特報映像では、水不足の深刻化を伝えるニュースの音声と共に、照りつける太陽を見上げる岩切と同僚の木田が“停水執行”を行う様子が映し出されている。そんな日々のなか出会った幼い姉妹の「停めるんですか、水道」と問う真っすぐな瞳に葛藤を覚えながらも、岩切は規則に従い停水を執行する。「疑問を持たずに波風を立てずに日々を過ごすことが上手な生き方かもしれませんが、ふと立ち止まり、自分を見つめ直す事も悪くない。そう思わせてくれる作品です」という生田のコメントに示唆されるように、映像のラストには「このままじゃダメなんだよ」と叫ぶ岩切の姿が収められている。

映画『渇水』特報【6月2日(金)公開】

また、物憂げに俯く岩切の表情が印象的なティザービジュアルも合わせて公開された。“渇いているのは、心でした──。”というコピーとともに物語の行方が気になる特報映像とティザービジュアルとなっている。

門脇麦(小出有希役)コメント
母親の役というだけでまだ想像がつかない部分も多く、その役を遠く感じるものですが、さらにさらに遠い、私には理解が困難な役を皆様に支えていただきながら自分なりに手繰り寄せて演じました。 きっと今もどこかに存在する姉妹のお話です。 聞き飽きた綺麗事かもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした。

磯村勇斗(木田拓次役)コメント
脚本をいただいて読んだときに、この作品に参加したいと強く思いました。
水道局員を軸に、僕たちのライフラインである「水道水」を通して社会問題に切り込み、そこで出会う人々の葛藤に、僕は惹かれました。
人の心も渇いていく世の中で、何か生きる希望を届けられたらと思います。

尾野真千子(岩切和美役)コメント
とても気持ちが歯痒くなる映画です。
台本を読んだ時それぞれの気持ちがチクリチクリと刺さってポロポロと泣きました。
観てくださった人の心にも刺さりますように。

山﨑七海(小出恵子役)コメント

オーディションが決まった時は本当にびっくりしました。何度もオーディションを重ねて小出恵子を知っていくうちに、どんどんこの役が好きになっていって。なので参加出来た事が嬉しさでいっぱいでした。 岩切との出会いで姉妹が変わっていく、普通の姉妹とは違うけどどんな時でも助け合って生きていく姉妹を見てもらいたいです!

柚穂(小出久美子役)コメント
この作品は初めての長期間の撮影でしたが、現場の人や出演者の人がとても優しく仲良くしてくれたので、自然に「久美子」になることが出来ました。私にはお姉ちゃんがいないので、本当にお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しかったです。 ぜひ「渇水」をたくさんの人に観てもらいたいです。

宮藤官九郎(伏見役)コメント
「最初に水道を止められる役は宮藤さんしかいないと思ってた」と力説された時には戸惑いましたが、 髙橋監督には数々の現場でずいぶん助けられましたので、俺でよければ水道止めて下さいと快諾しました。 とても切なく過酷な物語ですが、社会の理不尽を描くだけでは終わらない希望の光が見えた気がしました。 公開おめでとうございます。

池田成志(佐々木課長役)コメント
天候不順な時に天候不順な題材を撮るって、ホント世の中ままならないよなぁとか思いながら撮影に臨みました。短い期間の撮影でしたが、何か明確なようで、明確ではないものを演じる、難しさみたいなものを感じました。映画経験をもっと積みたいです。かなり結構前から知ってる斗真君と、初めて仕事したのも嬉しかったです。

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作品情報

渇水

渇水

2023年6月2日(金)より全国公開
日本/カラー/100分

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

出演:生田斗真、門脇麦、磯村勇斗、山﨑七海、柚穂、宮藤官九郎、池田成志、尾野真千子
原作:河林満「渇水」(角川文庫刊)
監督:髙橋正弥/脚本:及川章太郎/音楽:向井秀徳/企画プロデュース:白石和彌
製作:堀内大示 藤島ジュリーK. 徳原重之 鈴木仁行 五十嵐淳之/企画:椿宜和/プロデューサー:長谷川晴彦 田坂公章/ラインプロデューサー:原田耕治/撮影:袴田竜太郎/照明:中須岳士 小迫智詩/美術:中澤正英/録音:石貝洋/スタイリスト:清藤美香/ヘア・メイク:酒井啓介(生田斗真)、渡辺順子
/キャスティング:田端利江/編集:栗谷川純/カラリスト:髙山春彦/整音:劉逸筠/助監督:山下久義/制作担当:土田守洋/企画協力:佐久田修志
製作:「渇水」製作委員会/製作プロダクション:レスパスビジョン/制作協力:レスパスフィルム
配給:KADOKAWA

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