2023.01.21 13:00
©2022 映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
2023.01.21 13:00
全国公開中の映画『そして僕は途方に暮れる』から新場面写真が公開された。
本作は平凡な1人のフリーターがほんの些細なことから、あらゆる人間関係を断ち切っていく逃避劇。脚本・監督を務めるのは、『愛の渦』『娼年』など、毎回賛否が渦巻く衝撃作を世に送り出し、各界から注目を集め続けている異才・三浦大輔。主人公・菅原裕一を演じたのは、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔。ばつが悪くなるとすぐに逃げ出してしまうクズ男っぷりを見事に体現した。これまでのイメージを大胆に覆し、俳優として新たな魅力を放つ。さらには、前田敦子、中尾明慶、豊川悦司、原田美枝子、香里奈、毎熊克哉、野村周平らキャスト陣が集結。映画のエンディングでは、1984年に大ヒットを記録した大澤誉志幸の伝説の楽曲「そして僕は途方に暮れる」を大澤本人が本作のための新アレンジで歌唱する。
解禁された場面写真は主演・藤ヶ谷が今まで見せた事のないほど全身全霊で演じ切った、主人公の菅原裕一が号泣するシーン。恋人、親友、先輩、後輩、姉、母、から逃げた裕一は最後についに父親とも言い合いになり、居すわっていたアパートを飛び出す。久々に実家に戻ると、姉・香(香里奈)から「皆に言う事あるでしょ」と一喝された裕一は、逃げ続けてしまったことに初めて向き合い、裕一は号泣。「今、俺変わろうとしてます。なんか、ごめんなさい。なんかでしかないんですけど、なんか俺頑張ろうとは思ってます」と謝罪する表情が切り取られている。
実はこのシーンの藤ヶ谷の演技は、監督が当初考えていた狙いとはやや違っており、他のシーン同様かなりの数のテイクを重ねていた。しかし藤ヶ谷に完全に裕一が乗り移ったかのような、感情が溢れ出す真に迫った演技に心動かされた三浦監督が当初のニュアンスを変えてワンテイク目を使用したそうだ。