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ダーレン・アロノフスキー監督5年ぶりの最新作

ブレンダン・フレイザーが272キロの巨体に A24製作『ザ・ホエール』来年4月公開

2022.12.21 07:00

© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.

2022.12.21 07:00

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A24製作・配給、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作『ザ・ホエール』が2023年4月に全国公開されることが決定し、場面写真が公開された。

低予算映画『π(パイ)』での鮮烈なデビューを果たした鬼才ダーレン・アロノフスキー監督の『マザー!』(2017年)以来5年ぶりとなる本作は、劇作家サム・D・ハンターによる舞台劇の映画化。アロノフスキー監督が初めて舞台をみたその日から、長らく構想を温め続けていた企画が10年余りの時を経て実現した。

自宅のソファからほとんど動かず、引きこもり生活を送り続けた結果、重度の肥満症となったチャーリー。さらに心不全を患い自身の死期が近いことを悟ったことで、過食の原因ともなった長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。自らが壊してしまった家族、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする彼の最期の5日間を描く。心をえぐるような喪失と絶望、深い悲しみ、複雑で多くの重荷を抱えながらもどこかチャーミングさと温かさ、知性を兼ね備えるチャーリー。ともすれば目を背けたくなる異形な姿で世界から断絶せざるをえなくなった彼が、心の奥底で信じ続ける願いとは――。

主演を務めるのは、ハリウッドの表舞台から長らく遠ざかっていたブレンダン・フレイザー。272キロの巨体の男チャーリーを演じるにあたり、容姿、内面とも脆弱な姿を完全にさらけ出すことを求められた。先日のゴールデン・グローブ賞ノミネーション発表では、ブレンダンはハリウッド外国人記者協会と自身との過去の出来事から辞退を事前表明していたにも関わらず、主演男優賞候補入りを果たした。その他、『ストレンジャー・シングス』シリーズ出演の若手女優セイディー・シンク、『ザ・メニュー』『ダウンサイズ』など話題作への出演が相次ぐホン・チャウらが脇を固める。

ブレンダンは「この役を演じるのが怖かった。自分の限界を越えて深く掘り下げ、わたしのすべてを見せたつもりだ。それがこの映画に焼き付いているよ。あまりにハードでパーソナルな経験だったから、撮影の前と後では違う自分になっていた。このチャンスに感謝している」とコメント。アロノフスキー監督は「この映画の登場人物たちは善人でも悪人でもない。僕らと同じようにグレーゾーンの中で生きていて複雑だ。それでも皆お互いに対してのエンパシー(思いやり)を抱いている。以前よりも人々が互いに背を向けているような今だからこそ、重要な問いかけだと思う」とコメントした。

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作品情報

ザ・ホエール

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ザ・ホエール

2023年4月全国公開
2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/原題:The Whale/字幕翻訳:松浦美奈

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

監督:ダーレン・アロノフスキー
原案・脚本:サム・D・ハンター
キャスト:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ

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