2022.11.01 15:00
2022.11.01 15:00
映画『17歳は止まらない』が主演に池田朱那、共演に片田陽依、白石優愛、大熊杏優、中島歩らを迎え、2023年夏に新宿シネマカリテほか全国公開されることが決定。併せて監督・キャストによるコメント、場面写真が公開された。
『百円の恋』、『愛の渦』、『アンダードッグ』など、公開規模の大小にかかわらずいくつもの作品で数々の映画賞を獲得してきた東映ビデオ(株)が2021年6月に立ち上げた新たな才能を発掘する新プロジェクト「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」。キャリアも年齢も多種多様なクリエイターの方々から309本の企画と脚本が応募された中、北村美幸監督による『17 歳は止まらない』が記念すべき第1回製作作品に選ばれた。
農業高校で畜産を学ぶ瑠璃(池田朱那)は日々、動物たちの生と死に向き合いながら、教師の森(中島歩)に想いを寄せている。森への情熱を募らせた瑠璃はある日、森の家へ押しかけて強引に思いを遂げようとするが……。畜産×女子高生という異色の組み合わせを題材にした本作は、女子高生たちの⻘春映画という枠に収まらず、動物たちの生と死にも焦点をあてた作品。「普段の食事は動物たちの命をいただいている」という事実を改めて体感させるストーリーに、ヒロインの瑠璃もエネルギッシュで、特別審査員を務めた足立紳(監督・脚本家)は「ずっとこのヒロインを観ていたいなあと思わせるものがあった」と太鼓判を押した。
また本作は製作決定時に解禁したタイトル『17歳は感じちゃう』から『17歳は止まらない』に変更された。これは映画の撮影中に「17歳のヒロインたちの制御不能な疾走感を表すタイトルにしたい」という制作陣の想いによるものだと言う。
監督・脚本を務めるのは異色の経歴を持つオールドルーキー・北村。主人公・瑠璃に扮するのは、『20歳のソウル』(2022年)、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年/NHK)、『⻘天を衝け』(2021年/NHK)など話題作に出演し、『ふたりの背番号4』(2022年/ABC)でドラマ初主演に抜擢され今後の活躍が期待される池田。そのクラスメイトには映画、ドラマ、舞台で活躍する片田や、白石、人気インフルエンサーの大熊が出演。また瑠璃に一目惚れする高校生のマサル役にはテレビ、舞台で活躍し本作で映画初出演をかざる⻘山凱。さらに主人公・瑠璃が密かに想いを寄せる森先生役に、『浅草キッド』(2021年)、『愛なのに』(2022年)、『よだかの片想い』(2022年)などの中島も出演する。
この度、キャストと監督からのコメントも到着した。
北村美幸(監督)コメント
つ、ついにやったぞ……。
誰もが憧れる、メジャーの映画監督。しかもそれをオリジナルシナリオで実現できるという幸せ。「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」製作決定からおおよそ一年、東映ビデオが「出てこい、才能」と垂らした釣り糸に引っ掛かった深海魚が遂に撮影を完了しましたよ! 現場では積年のでっかい夢が結実する、なんて感じる間もないまま、ただただ右往左往するばかりでしたが、優秀なスタッフキャストのおかげで何とかクランクアップまで漕ぎ着ける事ができました。ごまかしの利かない映画館の大きなスクリーンでは自分自身の迷いがそのまま映し出されてしまうかもしれません。しかし、池田朱那さんたちキャストの清洌なチャーミングさもそのまま映し出してくれる事でしょう。結果的にキャストの魅力がこの映画の魅力になっていると思います。また、そうなるよう仕上げに全精力を傾ける所存です。
池田朱那(瑠璃役)コメント
主人公の瑠璃は素直で明るくて等身大の17歳、自分の気持ちに正直すぎるあまり周りが見えなくなる危なっかしい一面もある女の子。そんな瑠璃にとても魅力を感じ、絶対に私が瑠璃を演じたい! と思いました。撮影では、周りの友達や先生、マサルとの関係性を大切にしながら、思いっきり瑠璃を演じさせていただきました。ぜひ公開を楽しみにしていてください。
片田陽依(モモ役)コメント
ワークショップオーディションの作品紹介に心を惹かれて、参加しました。まさかモモ役に選んでいただけるとは思っていなかったのでとても嬉しかったです。撮影では、様々な動物に触れ癒された反面、私たちが普段当たり前に食べているものが、どのようにして命から食材になっているかを目の当たりにし、改めて食と命について考えさせられました。近い世代の方と仲良くなれて、お芝居についてなどお話出来、とても濃い時間を過ごせました。監督、スタッフ、キャストの皆さんで作り上げたこの作品をたくさんの方に楽しんでもらいたいと思います。
白石優愛(彩菜役)コメント
脚本を読み、絶対に参加したいと思った作品でした。
オーディションも、撮影期間も、そして今生きていることも、全てが奇跡に思えました。
大袈裟だけど、そんな作品です。
17歳は、⻘春は、止まりません!
ぜひ劇場にお越しください。
大熊杏優(くるみ役)コメント
初めて脚本を読ませていただいた時、率直にとても面白いなと思いました。思春期の感受性豊かな年ごろの恋愛と、家畜と動物の違いを理解しようとする葛藤が上手く組み合わさっていて、読み進めるのにワクワクしたのを覚えています。映画出演は初めてだったので、この作品は私にとって学ぶことが多く成⻑につながった作品だと強く感じています。面白いだけでなく、色々と考えさせられる作品になってると思うので、ぜひ劇場でご覧ください。
中島歩(森役)
僕が表現したいことが詰まった脚本でした。
人間のどうしようもなさにやられちゃいながらも立ち向かう17歳の姿にいつかの自分を見ました。僕の演じた森という男はそのどうしようもなさの権化みたいな役です。撮影を終え、とうとうここまでやってしまったかという気持ちです。公開されるのがもうなんかちょっと怖いくらいです。でもぜひご覧ください。