©2022「ファミリア」製作委員会
2022.10.14 18:00
2023年1月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開される映画『ファミリア』から場面写真が公開した。
本作は山里に暮らす陶器職人の父・誠治と海外で活躍する息子・学、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に国籍や育った環境、話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする人々を描いたオリジナル作品。
山里に一人暮らす陶器職人の神谷誠治(役所広司)のもとに、アルジェリアに仕事で赴任している学(吉沢亮)が婚約者ナディアを連れて一時帰国。結婚を機に会社を辞め、焼き物を継ぐと宣言した学に誠治は反対する。一方、誠治が住む隣町の団地に住む在日ブラジル人青年のマルコスは半グレに追われたときに助けてくれた誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持つ。そんな中、アルジェリアに戻った学とナディアをある悲劇が襲い……。
主人公・神谷誠治を演じるのは役所広司。海外赴任している誠治の息子・神谷学を吉沢亮が演じる。本作のキーとなる在日ブラジル人青年・マルコスと彼の恋人エリカを演じるのは、共にオーディションで選ばれた在日ブラジル人のサガエルカスとワケドファジレ。さらにマルコスら在日ブラジル人を執拗に追いかける半グレのリーダー・榎本海斗をMIYAVI、誠治の友人で刑事・駒田隆を佐藤浩市、地元のヤクザ・青木を松重豊が演じるほか、中原丈雄、室井滋も顔を揃えた。メガホンを取るのは人間ドラマの名手・成島出監督。
このたび公開されたのは、役所と吉沢演じる父子のささやかながら幸せな時間を過ごすカットなど含めた場面写真6点。誠治と学が一緒に工房で粘土をこねるシーンは、久しぶりに過ごす父子ふたりきりの時間に、誠治が少し照れた様子を見せる表情が印象的だ。さらには誠治が近いうちの再会を約束して学とナディアを見送るシーンや、少しだけ距離を取って誠治と学とナディアの3人が歩くカットからは、これから家族になろうとする若い2人の幸せそうな姿に目を細める父・誠治の姿が想像できる。
ほかにも誠治が傷ついたブラジル人青年・マルコスを引き寄せ、強い眼差しで彼の眼を見つめる様子を捉えたカットも解禁。国籍や話す言葉など様々な違いを超え、苦境に立たされるマルコスに手を差し伸べようとする誠治の感情が表れる瞬間であり、本作のテーマを強く印象付ける1枚となっている。また異国の地で支え合うマルコスと恋人・エリカの2ショットや、誠治が唯一心を許す親友・駒田とのほっとした時間を過ごす様子を捉えた場面写真も公開された。