音楽創作する姿を捉えたポスターも解禁
タランティーノ、イーストウッドらの賛辞も 映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』本予告公開
2022.10.12 08:00
2022.10.12 08:00
2020年7月に逝去した映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネの葛藤と栄光に迫る音楽ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の日本公開日が1月13日(金)に決定。本予告映像とポスタービジュアルが公開された。
享年91歳でこの世を去ったエンニオ・モリコーネ。500作品以上の映画とTVの音楽を手掛け、アカデミー賞®には6度ノミネートされ『ヘイトフル・エイト』(2015)で作曲賞を受賞、全功績を称える名誉賞にも輝いた。本作は、そんな伝説のマエストロに弟子であり友でもあるジュゼッペ・トルナトーレ監督が密着し、結果的に生前の姿を捉える最後の作品となった音楽ドキュメンタリー映画。
公開された本予告映像では、「彼の音楽は革新的」「現代のベートーヴェンだ」とタランティーノやイーストウッドら名だたる監督や俳優たちがモリコーネへの惜しみない賛辞を述べるシーンから始まる。ペンと五線譜のみで作曲する天才音楽家であり、世界中の映画人から認められ映画音楽の巨匠として知られるモリコーネだが、「最初、映画音楽を作るのは屈辱だった」ことや「私の師は“映画音楽”をバカにしてた」と映画音楽の芸術的価値が低かった当時の苦しい胸の内を正直に明かす。
その後はモリコーネが世界的に脚光を浴びるきっかけになった「『荒野の用心棒』(1964)のイメージ」としてレオーネ監督から黒澤明監督『用心棒』を見せてもらうシーンや、「逃して悔やむのはこの作品だけ」と未だ残念がるキューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』(1971)とのすれ違い、『アンタッチャブル』(1987)で3度目のアカデミー賞にノミネーションされたにも関わらず『ラストエンペラー』(1987)の坂本龍一らに敗れ意気消沈する様子など、“天才”と呼ばれた彼の人間味溢れた姿が描かれる。
併せて解禁されたビジュアルは、膨大な資料が溢れる仕事場で音楽を創作しているモリコーネの姿を捉えた写真。<ペンと五線譜のみ>で生み出される彼の音楽が、その背中から聞こえてくるような臨場感溢れるポスターとなっている。