2022.10.10 07:00
©2022 映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
2022.10.10 07:00
2023年1月13日(金)より全国公開される『そして僕は途方に暮れる』から本ポスタービジュアルと、予告編が公開された。
本作は主人公のフリーター・菅原裕一がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族……と、あらゆる人間関係を断ち切っていく、逃避劇。
メガホンをとるのは、『愛の渦』『娼年』などの衝撃作を世に送り出し、各界から注目を集め続けている三浦大輔。舞台から映画へと表現の幅を確実に広げながら唯一無二の世界観を創リ上げている。本作でも、自身が書き下ろしたオリジナルの舞台を、自ら脚本・監督を手掛け映画化した。そして、舞台と同じく主人公・菅原裕一を演じたのは、Kis-My-Ft2のメンバーとして活躍する藤ヶ谷太輔。ばつが悪くなるとすぐに逃げ出してしまうクズ男っぷりを見事に体現。藤ヶ谷の映画主演は6年ぶりであり、「あんな限界を迎えたことはない」と言わしめるほど、現場ではまさしく心身を削り撮影に挑んだ。
藤ヶ谷演じる「逃げ続ける」主人公・裕一と5年間同棲している彼女・里美役に前田敦子、親友・伸二役に中尾明慶が、舞台と同じ役柄で続投。映画から新たなキャストとして、裕一の父・浩二役、母・智子役に、日本映画界をけん引する俳優、豊川悦司、原田美枝子が名を連ね、姉・香役に香里奈、バイト先の先輩・田村役に毎熊克哉、大学の後輩・加藤役に野村周平らが集結。
さらに本作のエンディングでは、1984年に大ヒットを記録した大澤誉志幸の伝説の楽曲「そして僕は途方に暮れる」を起用。大澤本人が本作のための新アレンジで歌唱、この物語の余韻を心に刻む。
この度公開された予告映像では、藤ヶ谷演じる“自堕落なフリーター”・菅原裕一が、あらゆる人間関係から逃げて、逃げて、逃げまくる姿を映し出す。ある日、裕一は、5年も同棲している恋人・里美(前田敦子)との些細な言い争いをきっかけに、とんでもない言い訳をしながら、彼女の制止を振り切り、家を飛び出してしまう。それから、あらゆるツテを辿って、親友・伸二(中尾明慶)、先輩・田村(毎熊克哉)、姉・香(香里奈)の家を転々と渡り歩くが、つまらないことでバツが悪くなるとすぐさまその場を逃げ出す始末。そして、裕一はついに故郷の北海道・苫小牧の実家へ辿り着くが、なぜか母・智子(原田美枝子)とも気まずくなり家を出てしまう。
ついに行き場を無くし、雪降る街で途方に暮れる裕一の目の前に偶然現れたのは、10年前に家族から逃げていった父・浩二(豊川悦司)だった。“スマホの電源を切ったら、全部終わり”。 「それって人間関係を切っているってことですよね?」という後輩・加藤(野村周平)の言葉どおり、世の中との接点を断ってしまった裕一を待ち受けるものとは。
さらに、同時に公開されたポスタービジュアルでは、世の中との接点を断ち、夜なのに明るい街にひとりたたずむ藤ヶ谷演じる・裕一の何気ない表情が映し出される。実はこの写真には、本作の象徴とも言えるシーンで藤ヶ谷が「リハーサルを含めると 100回以上はやった」というほど物語にとって重要な場面のひとつが切り取られている。さらには、裕一のまわりの人間たちのそれぞれの表情が相まって、本作で描かれる人間の孤独と、人との繋がりを絶妙に感じさせるビジュアルが完成した。