記者が目撃したポールの“あるまじき行為”とは
『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』ポールの素顔に迫る場面写真公開
2022.09.27 16:00
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2022.09.27 16:00
劇場公開中のドキュメンタリー映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』から場面写真が公開された。
1968年、全世界で最も有名なグループ、ザ・ビートルズはガンジス川のほとりにいた。自分たちは何者で、どこに向かえば良いのか。人生の豊かさとは何かを求めるジョージの発案で、4人は超越瞑想運動の創始者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーと出会い、インド北部のリシケシュにある、ガンジス川を臨む丘の上のアシュラム(僧院)に招待される。この時、心の声の導きでこの地を訪れていたひとりの青年がいた。現在、映像制作者として活躍するポール・サルツマン監督だ。本作は、ザ・ビートルズと運命的に出会い、共に過ごした奇跡の8日間を描くドキュメンタリーとなっている。
1968年、サタデー・イブニング・ポスト誌の編集者に「次はどこへ行きたいか」と問われたジャーナリストのルイス・ラファムは、ベトナムと答えたという。その申し出に編集者は「違うね。行くならリシケシュだ。行ってビートルズを取材するか。彼らが何をしているか探ってくれ」と指示をした。「あの頃のビートルズは、恐らく、世界中の誰よりも有名だったろう。誰もが虜だった。音楽だけでなく、人柄にも夢中だったんだ」と、人気絶頂の真っ只中にいたザ・ビートルズに会うためにインドへと向かった。インド訪問のきっかけを作ったジョージは瞑想とシタールの練習に夢中、ジョンは開放感の中で創作を楽しんでいた。カメラを片手に動画を撮影していたリンゴだが、“虫が苦手”だから僅か8日間でインドを離れた。
メンバーがそれぞれの時間を過ごす中で、最も話す機会が多かったのはポール・マッカートニーだった。ポールの印象について、「ユーモアがあって好きだった。それに煙草も吸っていた。アシュラムではあるまじき行為だったがね」と、聖なる地でも自分のペースで時を過ごしていたという。そして、「実に思い出深いのは、彼とバンガローの屋根からガンジス川に見入ったことだ」と、アシュラムからみた悠久なる川の流れは今も心に焼き付いているという。
この度公開されたのは、インド滞在中のポールが見せた素顔に迫る場面写真。白衣に身を包んだポールが歓迎のレイをかけられている姿、ギターを弾きながらカメラ目線を送るポール、そしてティーカップを手にしたインドでのお食事タイムの1コマとなっている。