2022.08.13 12:00
はじめて会った人に、アクティブかインドアか問われたら「んー、アクティブでは無いかな!」と答えます。このびっくりマークがポイント。
基本的に、毎日ぼーっと過ごしている私。
休みの日にすることといえば、歌詞の意味も知らない洋楽をAlexaに流してもらったり、ニュースを無音で観ながらご飯を食べたり、ネットで気になっていた記事を調べているうちに全然違う記事にたどり着いて満足したり、まあ、そんなタイプ。共感してくれる人にはまだ、あまり出会ったことがない。
そんな私にだって趣味くらいある。
“純喫茶巡り”と“フィルムカメラ”だ。
特に珈琲が好きな訳では無いが、子供の頃からおじいちゃんおばあちゃんっ子だった私にとって純喫茶は堪らない空間。
隣のテーブルで開かれているおばあちゃん達の井戸端会議をこっそり聞くのも、静かでジャズが流れているようなシックな場所に行くのもどちらも好き。そして何より、あらゆる場所から集められたであろうに、なぜか統一感のある珈琲カップたちに心がときめいてしまう。壁に並べられた、そのコレクションを見ながら飲む珈琲は、味がよく分からなくても美味しく感じてしまう。七不思議。
もう一つ純喫茶の好きな所がある。
それは、人がいる空間で1人になれるということ。誰も他人に興味がないドライな感じ、マスターでさえも私に興味がない独特の静けさ、しかし確実にこの全員でそのお店の雰囲気を作り出しているのだと思うと居心地がいい。
朝起きてその日のテンションで今日はどこの純喫茶に行こうかと考えるのも楽しみの一つだ。そしてなにより喫茶店といえば、、絶品ナポリタン。
もう一つの趣味はフィルムカメラ。
撮り直しが効かない重みのある1枚が好き。
シャッターを押した後に後悔したことはない、むしろどんな写真が撮れているのかわくわくする気持ちは、まるで遠足の前の日みたいで、いつも現像に出すのが楽しみで仕方がない。
私が撮るものといえば、食べ物、友達、友達のちびちゃん達、路地裏のネコ、光の入った景色に夕日、雨、それから家族、と、愛犬のぽんちゃん。つまり目に入るものほとんど。
沢山の写真を撮ってきて思うことは、少し美化されるということ。これは決して悪い意味ではない、なんてことない1日が不思議と特別な思い出のようにキラキラして見える。疲れている時に見返す写真は、ドタバタしていた1週間でも、なんだか大事な時間だったんだなと、そんな風に感じさせてくれる。だからフィルムカメラが大好きだ。
毎日を生きていると、いつもの日常が当たり前になってしまって、本当は愛おしいはずの瞬間をついつい見逃してしまう。
だから私は写真を撮る。
自分が忘れないために。
なぜこの人のことが好きなのか、なぜこれを食べたかったのか、なぜこの景色にドキドキしたのか、いつでも鮮明に思い出すために。
続けることは難しいけど、始めることは簡単。
コンビニに行って写ルンですを手に取り、ただ好きなものに向けてシャッターを押すだけ。難しく考える必要なんてない。あなたの日常に隠れているかけがえのない一瞬にあなたにも出会えるかも。フラッシュは忘れずに。
PS 我が家には枕が4つあります。全部1人で使ってます。変ですかね。