©島本理生/集英社 ©2021映画「よだかの片想い」製作委員会
2022.07.27 18:00
直木賞作家・島本理生の恋愛小説『よだかの片想い』(集英社文庫刊)が映画化、9月16日(金)に新宿武蔵野館ほかで全国公開される。
物語の主人公は、理系女子大生の前田アイコ(松井玲奈)。幼い頃、顔の左側にあるアザをからかわれたことがあり、恋や遊びには消極的になっていた。しかし、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから状況は一変。本の映画化の話が進み、友人の編集者・まりえの紹介で監督の飛坂逢太と出会う。初めは映画化を断っていたアイコだったが、話をするうちに彼の人柄に惹かれていく。飛坂への片想いを自覚し、不器用に距離を縮めていくアイコ。しかし、飛坂の元恋人の存在、そして飛坂は映画化の実現のために自分に近づいたという疑心暗鬼が、アイコの「恋」と「人生」を大きく変えていくことになる……。
本映画の主演を務めるのは、松井玲奈。松井本人が原作に惚れ込み、長年熱望していた映像化が実現した。飛坂を演じるのは、『いとみち』『偶然と想像』『愛なのに』にといった話題作に出演を重ねてきた中島歩。一見、身勝手に見えてしまいそうなキャラクターを、自然体で愛嬌があり、なぜか好感を持ってしまう好青年として演じた。他にも、出版社に勤務するアイコの友人役に織田梨沙、研究室の仲間役に藤井美菜、青木柚など、急速に注目度を高めている若手俳優が集まっている。
監督を務めるのは、安川有果。長編映画『Dressing Up』や、短編オムニバス映画『21世紀の女の子』、4人の若手監督による連作長編『蒲田前奏曲』に参加するなど活動の幅を広げており、長編劇映画としては本作が2作品目となる。また、脚本は、100本を超える劇場公開映画、映像作品を監督してきた城定秀夫。監督と共に脚本を手掛けることも多く脚本家としても高い評価を受けている。
このたび公開された12枚の場面写真では、アイコと飛坂の距離が縮まっていく中でも特に印象的な、飛坂の家で寄り添う場面、飛坂がアイコの手をとり走り出す場面、琵琶湖でボートに乗る場面と、ロマンティックでありながらも初めての恋に苦悩するアイコや、どこか清々しく空に手を伸ばす場面などさまざまな表情を見せる写真となっている。場面写真は「全ての画像・動画を見る」で見ることができる。