『恋する惑星』、『ブエノスアイレス』の場面写真も
ウォン・カーウァイ監督5作品が4K上映 「WKW 4K」予告編が公開
2022.07.26 12:00
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2022.07.26 12:00
8月19日(金)よりシネマート新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋、立川シネマシティほか全国順次公開されるウォン・カーウァイ監督5作品4K上映「WKW 4K」の予告編が公開された。
2000年、第53回カンヌ国際映画祭にてトニー・レオンが主演男優賞を獲得し、カーウァイ監督の代表作となった『花様年華』。その、制作20周年を記念し、監督自らの手により過去作を4Kレストアするプロジェクトが実施された。
その中より、香港の重慶マンション周辺を舞台に、トニー・レオンと金城武が演じるふたりの警官の失恋とすれ違う恋模様を描く『恋する惑星』(1994年)、香港のネオン街で織りなされる男女5人の恋と青春を描く群像劇『天使の涙』(1995年)、レスリー・チャンとトニー・レオンが傷つけ合いながらも愛し合う恋人同士を演じた『ブエノスアイレス』(1997年)、トニー・レオンとマギー・チャンが互いに伴侶を持つ身でありながら惹かれ合う男女を演じた大人のラブストーリー『花様年華』、トニー・レオン、チャン・ツィイーなどアジアの人気スターが多数出演するSFラブストーリー『2046』(2004年)の5作品が4Kとして蘇る。カーウァイ監督自身が「単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品」とコメントしており、画面サイズ、色味など、かなり多くの箇所が修正されているとのこと。カーウァイ監督×撮影監督クリストファー・ドイルの名コンビが生み出す映像は、それまでのアジア映画のイメージを一新。90年代に日本で巻き起こったミニシアターブームを牽引する存在となり、そのスタイリッシュな映像と世界観は今もなお多くのクリエイターに影響を与え続けている。
この度公開されたのは、「WKW 4K」の上映作品5作をまとめた予告編。まずは『恋する惑星 4K』より、ブリジット・リン演じる謎のドラッグディーラーが放つ銃声からスタートし、5作品それぞれの印象的な場面が次々に登場。瑞々しい魅力にあふれるフェイ・ウォンや凛とした美しさが目を引くマギー・チャンの姿など、どこを切り取っても絵になるカーウァイ作品の世界に一瞬で引き込まれていく。中でも、『ブエノスアイレス 4K』のパートでは、切ない物語の後半で希望の光のように登場するチャン・チェンとトニーがハグする場面も収めている。そして、最後には「愛がすべて 人生はタイミングの問題だ」というカーウァイ監督の言葉で締めくくられる。