2022.07.07 11:00
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2022.07.07 11:00
全国公開中のリュ・スンワン監督最新作『モガディシュ 脱出までの14日間』からプロダクション映像およびメイキングカットが公開された。
1990年、ソウル五輪で大成功を収め勢いづく韓国政府は国連への加盟を目指し、多数の投票権を持つアフリカ諸国へのロビー活動に励んでいた。ソマリアの首都モガディシュで韓国大使を務めるハン(キム・ユンソク)は、現地政府の上層部に何とか取り入ろうとしている。一方、韓国より20年も早くアフリカ諸国との外交を始めていた北朝鮮のリム大使(ホ・ジュノ)も国連加盟のために奔走し、両国間の妨害工作や情報操作はエスカレートしていく。そんな中、ソマリアの現政権に不満を持つ反乱軍による内戦が激化。暴徒に大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、絶対に相容れない韓国大使館に助けを求める決意をする。果たして、ハン大使は彼らを受け入れるのか、全員で生きて脱出することができるのか、そしてその方法は……?
2021年度韓国映画No.1の大ヒットを記録した本作にはハリウッドの名だたる監督からコメントも到着。『エイリアン』で知られるリドリー・スコットは「世界的に混乱が続くこの時期にこの映画を公開することは、素晴らしい選択だ!」とコメントし、『ヒート』のマイケル・マンは「なんという完成度!実に感銘深い作品だ」とコメント。加えて『ワールド・ウォーZ』のマーク・フォスターは「『モガディシュ』はシンプルで親切な行動が命を救えるのだと教えてくれる。またこの感動的な作品は、より明るい未来を想像できるように私たちを鼓舞してくれる」と、それぞれが熱いコメントを寄せている。
そんな中、本作を観た多くの人たちが度肝を抜かれるのが、1990年当時のアフリカ・ソマリアの首都モガディシュを再現したロケーションのスケール感と、ソマリア政府軍と反乱軍など多くの現地キャストが必要となる暴動のシーンのリアルさだ。
この度公開されたのは、モロッコで実施したオールロケーション撮影の裏側に迫るプロダクション映像。本作の舞台はソマリアだが、渡航禁止国家に指定されているため、代わりに異国的な風景を再現できる空間を探し出すために、4カ月間にも及ぶロケハンをアフリカで実施。その結果、実際にソマリアと似ている環境のあるモロッコの都市エッサウィラを最終撮影地に決めたという。
映像冒頭、チョ・インソンが「モロッコのエッサウィラは、まるで私たちだけの村だった」と語るほど、モガディシュをそのまま再現したような街並みが広がり、まずそのスケール感に圧倒される。さらに市場やデモ行進、暴徒に襲われ逃げ惑う夜間シーンなど現地キャストを集めた撮影もリアルさが半端ではなく、キム・ユンソクも「どこを撮ってもヴィジュアルが素晴らしかった」、ホ・ジュノも「制作と美術チームに拍手を送る。彼らは完璧に街を再現した」と賛辞を惜しまない。またモガディシュから1kmの場所に組まれたという美術セットのディテールも見事で、ク・ギョファンも「私たちの頭の中にあったイメージよりもさらに実際の空間はリアルに再現された」と振り返る。
また、リアリティはセットだけでなく、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』『ボーン・アルティメイタム』『グラディエーター』など様々な作品で活動してきたロケーションマネージャーのムハンマド・ベンハマーマーンのノウハウにより、「ソマリア軍がどんな訓練を受けて、どんなふうに攻撃するのかをすごく細かく誠実に再現してくれた」とスンワン監督が説明した。