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INTERVIEW

映画『見えない娘』での好演も光る若き演技派の最新素顔

近藤華が迎えた10代ラストイヤー、2年ぶりに聞くポジティブ変換計画の進捗は?

2026.09.01 18:00

2026.09.01 18:00

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近藤華は、不思議な俳優だ。

日常からほんの2ミリくらい浮いていて、彼女がそこにいるだけで周りがたちまち映画的な世界になる。妹が透明人間、というファンタジックな設定にすっと馴染んでいるのも、近藤華の持つ独特の浮遊感のせいだろう。

8月28日に全国公開された映画『見えない娘 THE INVISIBLES』は、3人姉妹の末っ子・ひかりだけが透明人間という、奇想天外な家族の物語。ひかりの秘密が世間にバレないよう、父は人目を避けるように生きてきた。

しかし、三姉妹が入院した祖母に会いたがったため、平穏だった一家の日常は一変。透明人間のひかりと共に、人里離れた島から祖母の暮らす東京を目指し、冒険のような家族旅行が始まる。

近藤にも映画のような旅のトラブルを経験したことがあるという。物静かに見えて、実は肝が据わっていて、ちょっとおとぼけ屋。この夏、19歳になったばかりの近藤華の魅力に迫る。

近藤華

実は、ずっとショートカットにしたいと思っているんです

──末っ子のひかりだけが透明人間という、とてもユニークな脚本です。

私も台本を読んだときは、これどうやって撮るんだろうと思いました。目には見えないひかりちゃんがちゃんとそこに存在するんだということをお客さんに感じてもらえるか不安だったんですけど、完成した映画を観たときに「ひかりちゃんがいる!」と思えて安心したし、うれしかったです。

──お父さんはひかりが透明人間であることに対して、めちゃくちゃ心配しているけど、近藤さん演じる風子たちはわりとあっけらかんとしていて、家族によって受け止め方が違うところも面白かったです。

お父さんはちょっと頑固なんですよね。どうしてもひかりちゃんが透明人間であることにこだわってしまう。逆に風子は見えないだけで、生きているし、ちゃんとそこに存在していると思っているから、気にしない。たぶん風子にとって、ひかりちゃんが透明人間であることは当たり前なんですよね。もし私が同じ立場だったとしても、最初は違和感があるかもしれないけど、自然と当たり前になっていくんじゃないかなと思います。

映画『見えない娘』本予告映像

──実際の撮影では、ひかり役の鈴木凜子さんがリハーサルまではその場で一緒にお芝居をして、本番だけ抜けるという手法をとっていたと聞きました。

見えない人をイチからつくれと言われても、なかなか想像できなかったと思うので、いてくれてありがたかったです。その上で、みんなの目線が違うとちょっとおかしなことになるので、共演者のみなさんと「ここを見よう」というふうに事前に話し合ったりして、合わせたほうがいいところは合わせるようにしました。あとは、本番のときは凜子ちゃんが声だけトランシーバーで飛ばしてくれていたんです。その声を聞くと、さっきまでそこにいた凜子ちゃんが目の前に浮かんでくる感じがしてやりやすかったです。

──普段のお芝居とは勝手が違うところもあったと思います。

いちばん難しかったのは、一緒にタクシーに乗ってるシーンです。風子と音々の間にひかりちゃんがいるという設定なんですけど、ちゃんと二人の間に挟まっている感じを出すために肩をちょっと狭めたりして。あとは手を伸ばすときとか、気を抜いちゃうとひかりちゃんがいるところを貫通しちゃうんですよ。毎回今どこにひかりちゃんがいるのかを確認するようにしていました。

──近藤さんが演じた風子は、映画監督を夢見る長女です。近藤さんも普段からアニメーション制作をされているので、シンパシーを感じる役だったんじゃないかなと思いました。

私も自分に似ているなと思いました。アニメーションを描くときに、監督がどういうことを考えているのか見たり調べたりすることがあって、近いものを感じました。あとは私自身もオタクなところがあったり、妹がいて長女というところも同じ。役ではあるけど、わりと素の自分でやっているような感覚がありました。

──近藤さんって、オタクっぽい役とか、ちょっと不思議な感じの役をやっていることが多くないですか。

そうなんですよね。

──なんでなんでしょうね(笑)。

あんまりそういう方が同世代の俳優にいないからなのかな……。やっぱりみんなキラキラしている感じがするから。でもまあ、そこはちょっとした自分の武器かもしれないなって受け止めています。

──今回の役もそうですが、ロングヘアに前髪パッツンという髪型が、近藤さんのイメージに付与しているものは大きい気がします。そのヘアスタイルには、やはりこだわりが?

いや、ずっとショートカットにしたいと思っているんですけど。

──え! 想像がつかない!

願望としては、バッサリ切りたいなと思っていて。ただ、役をいただくとき、髪の長さは今くらいの感じでと言っていただくことが多くて、切るタイミングがないまま今に至るっていう感じで……。

──髪が長いと、ヘアケアも大変ですよね。

乾かすのが大変です。特にこの季節はドライヤーをしていると汗だくになります(笑)。昔からバレエをやっていたこともあって、ずっと長いままなんです。だから人生で一度は短くしてみたいなって。前にショートカットにしたすぎて、衣装さんからカツラをお借りしてかぶってみたことがあるんです。そしたら結構いい感じで。だからたぶん似合うんじゃないかなと思います。

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私生活ではあまり見せない長女らしさ

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作品情報

見えない娘 THE INVISIBLES

©THE INVISIBLES Production Committee

©THE INVISIBLES Production Committee

見えない娘 THE INVISIBLES

2026年8月28日(金)全国公開
配給:PARCO、CHOCOLATE Inc.

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

監督/竹林亮
企画・脚本/夏生さえり・竹林亮

出演/毎熊克哉、鈴木凜子、近藤華、矢山花、寺島進、余 貴美子、友近、濱田祐太郎、宇野祥平、円井わん、浅沼晋太郎、坂口涼太郎、板尾創路、加藤雅也、映美くらら

主題歌:くるり「ばらの花」(作詞・作曲:岸田繁、編曲:くるり)SPEEDSTAR RECORDS
企画・制作:CHOCOLATE Inc.
製作:CHOCOLATE Inc.、PARCO、東急エージェンシー

2007年8月6日生まれ、東京都出身。2021年デビュー。
近年の出演作には、『未来』(26/瀬々敬久監督)、「僕達はまだその星の校則を知らない」(KTV・CX)、「小さい頃は、神様がいて」(CX)、「風、薫る」(NHK)などがある。
また、菅田将暉のMV「ギターウサギ」では出演と、クリエイティブディレクターとしてアニメーション制作を担当した。

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